今回は投資初心者さんに向けて、投資信託について解説していきます。
この記事を読めば投資信託について何となく理解できるはずです。
投資信託の特徴
投資信託の特徴
- 小額で投資が出来る
- プロが代わりに運用してくれる
- 海外にも投資出来る
投資信託というのは"投資商品"のことで「ファンド」とか「投信」なんて呼ばれています。
この投資信託をわかりやすく言うならば「福袋」をイメージされてみてください。
1つのテーマがあって、そのテーマに沿った投資商品が詰めあわされているのが投資信託という商品なのです。
例えば「日本の株」というテーマの投資信託があるとすると、その投資信託の中には「トヨタ」や「楽天」「ソニー」といった日本企業の株が入っているわけです。
この「日本の株」がテーマの投資信託を買えば、それは同時に中に入っている日本企業の株を買うのと同じことを意味するのです。
投資信託の仕組みと初心者におすすめな理由
「株を買う」ためには売買単位というものが設定されていて、株は基本的に100株セットで売買します。
なので例えば日本の任天堂の株を買おうと思ったならば、2021年6月現在は任天堂の株価は67,700円前後になっているので、任天堂の株を買うために約680万円必要になってしまいます。
しかも任天堂の株を買った後に何年も下がり続けるようなことになってしまっては投資した金額がどんどん減っていくことになってしまいますよね。
つまり、一つの投資先に絞って投資を行うというのは非常にリスクもあるし、資金もある程度必要になってきます。
では同じ株を買うにしても投資信託だと何故安いのでしょうか?
出典:投資信託協会
上図を見て貰えるとわかるように、多くの投資家から資金を集めた上でプロが投資信託のテーマに沿った商品に投資して運用してくれるからです。
一般投資家の資金を全て取りまとめてから商品を購入するので、一般投資家側は小額の投資で済むわけですね。
証券会社によっては100円から買うことが可能です。
また、1社の株だけで運用することによるリスクは先に書いた通りですが、いくつかの株に分散して投資することで業績をカバーし合えるというのもメリットです。
いくつかの株が悪くても、良い業績の銘柄があればトータル的には儲かる可能性が高くなるというわけです。
ポイント
投資信託とは、多くの投資家から集めたお金をファンドマネージャーという投資のプロが運用し、儲けがでたら投資家に還元する仕組みなのです。
投資信託の種類と中身について
投資信託はテーマに沿った福袋のようなもの、という解説をしましたが、この中身は株だけではありません。
投資信託の中身のことを「組み入れ銘柄」と呼びますが、投資信託毎にこの組み入れ銘柄は変わってきます。
そしてその組み入れ銘柄は投資家側にわかるようになっており、「中身の見える福袋」になっているわけです。
株だけが入っているものもあれば、株や債券や不動産の場合もありますし、もちろんアメリカの株であったり、全世界の株、中国の不動産など様々な組み合わせがあります。
ここからは主な投資信託の種類を紹介します。
主な投資信託の種類
- 株の投資信託
- 不動産の投資信託
- 債券の投資信託
- コモディティの投資信託
- 上記の詰め合わせのような投資信託
主に上記5つの種類を覚えておけば大丈夫でしょう。
株の投資信託について
先に解説したように、日本の株というテーマの投資信託があるならば、その中には色々な日本企業の株が入っています。
それも数社だけとかではなく、中には1000社ほど扱っていたりもします。
また日本だけではなく、アメリカの株であったり、先進国の株、全世界の株などテーマも様々です。
不動産の投資信託について
不動産の投資信託はリート(REIT)という名前が付いていますのでこれも覚えておきましょう。
不動産の投資信託とは、マンション等の不動産に投資をすることです。
家賃収入などで出た利益をリターンとしてもらえる仕組みです。
不動産投資をするのと同じようなイメージですね。
こちらも日本だけでは無く、海外の不動産投資も可能です。
債券の投資信託について
債券というのは国や企業が発行している証書のことです。
債券と引き換えに国や企業は投資家からお金を借りることが出来るのです。
株と仕組みは似ていますが、債券は発行する段階で利率と満期日が決まっています。
つまり、期間中に利子を貰って満了日には元本の払い戻しを受け取れるというわけです。
そう考えると株よりもリスクが低いですよね。
有名な債券の一つに「日本国債」があります。
安定・安心の投資先ですが、その分リターンも少ない投資です。
日本や先進国の債券はローリスクローリターンですが、新興国や途上国といったハイリスクな債券も存在します。
コモディティの投資信託について
コモディティというのは、金・原油・大豆・小麦といった日常生活に必要な資源や食料のことを指します。
車を運転する人であれば原油の価格によってガソリン価格が変わってくるというのを肌で感じていると思いますが、株や債券に限らず、価格変動のあるものというのは投資先になり得るのです。
バランス型ファンドについて
上記のような投資信託を全部ミックスしたような投資信託が「バランス型ファンド」と呼ばれています。
このバランス型ファンドのメリットとしては、1つで様々なジャンルの商品を買うことが出来るという点です。
逆にこれはデメリットでもあり、必要ないものまで買ってしまうかもしれません。
自分が買いたい商品が多く入っているバランス型ファンドが見つかれば、良き選択肢の一つになるでしょう。
まとめ
ということで、投資信託ってどんなもの?というテーマで解説してきました。
個人で株や不動産投資を行うのと違い、小額から投資が出来てプロが代わりに運用してくれるというものでしたね。
そして自動的に分散投資をすることになるので儲かる可能性が高いという点も特徴でした。
では実際にどんな投資信託を選べばよいのか、という点について次の記事で解説していきます。